大田区荏原町駅・馬込駅より徒歩5分|なつめ耳鼻咽喉科

所見やデータを電子保存できるようにしました。電子スコープによる鼻・咽喉頭所見、顕微鏡による耳内、咽喉所見、聴力検査データなどを先のシステムで一元管理し過去のデータもモニターで鮮明に参照できるようにしました。
お気軽にご相談ください。はじめての方に1台数十万円もする補聴器を両耳に購入させしかも調整も不充分なまま装用させる様なことはありません。当院では安心して信頼できる施設にご紹介できますし、ご高齢等で出掛けることが難しい際には当院で調整(フィッティング)することもできます(予約制)。
CT(コーンビームCT)を導入しています。低被爆で高解像度の3D画像を得ることができ、副鼻腔、中耳の精査に有用です。
バイタルセンサー、AEDを装備し万が一の時にも対処できるようにしています。
耳の病気には外耳道炎、外耳や内耳の損傷、内耳炎、耳鳴りやめまいなどもありますが、最も多いのは急性中耳炎、慢性中耳炎、滲出性中耳炎など、一般に中耳炎と呼ばれる中耳の炎症です。
中耳に液体(滲出液)が溜まって、次第に難聴になっていく病気です。最近、とくに注目されており、カタル性中耳炎、中耳カタルなどと呼ばれることもあります。
滲出性中耳炎による難聴は比較的軽いものですが、長い間放置しておくと日常生活に支障をきたしたり、学童では学習力の低下につながることもあります。
特に子供の場合は、呼んでも応えないことがあったり、話したことが正確に伝わっていなかったり、テレビやラジオの音を大きくして聞いていることに気がついたら、早めに耳鼻咽喉科医に相談するようにしてください。
治療としては原因疾患の治療を行い、耳管に空気を送ったり、浸出液の吸引などが行われます。
耳の痛みを伴う中耳の急性炎症で、風邪をひいたときなどに鼻やのどの急性の炎症につづいて起こることが多く、小児ではときに発熱を伴います。
耳痛が起こったときは、なるべく早く耳鼻咽喉科医に相談することが大切です。
家庭では安静を心掛け、耳痛がひどいときには耳の回りを冷湿布するのもよいでしょう。入浴は避けてください。
最近は抗生物質の適切な使用によって、急性乳様突起炎や頭蓋内合併症など重篤な病気を併発することは少なくなっています。つまり、急性中耳炎は放っておくことなく、すぐに正しい治療を受けてさえいれば、それほど恐ろしい病気ではなくなっているといえます。
しかし、一旦慢性化すると治りにくく、また、危険な病気へと発展することもありますので、油断大敵です。
慢性中耳炎は、耳だれと、さまざまな程度の難聴が主な症状です。
慢性中耳炎も耳鼻咽喉科医の治療を受けることが不可欠です。良性の中耳炎でも炎症を繰り返しているうちに耳小骨が次第に破壊され、重い難聴になることや中耳真珠腫に移行し、重篤な病気を併発することも充分考えられるからです。
治療としては、耳だれを取り除いて薬剤を中耳へ入れる方法や、飲み薬、ときには注射による薬物療法、根本的な治療が必要な場合は病巣を取り除くとともに鼓膜の穿孔をふさぎ、耳小骨の連鎖を修復する鼓室形成術という手術などが行われます。
名古屋市立大学名誉教授 馬場駿吉 監修「中耳炎のお話」(杏林製薬 千寿製薬 あすか製薬 発行)より
副鼻腔炎は、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が広がることによって起こる病気です。次の2つに大きく分けられます。
急性副鼻腔炎は、かぜによる急性の鼻炎が引き金になって起こることが多く、ウイルスや細菌が主な原因となります。片側のみに起こることが多く、症状は程度の差はありますが、慢性副鼻腔炎とほとんど同じです。
慢性副鼻腔炎の発症には、副鼻腔の炎症が治りにくい鼻の構造(鼻中隔が曲がっている)や体質、栄養状態の低下などが関係しています。このような要因のある人が急性副鼻腔炎にかかると、治療が上手くいかず、症状が次第に悪化し、慢性副鼻腔炎になることがあります。ウイルスや細菌のほか、アレルギーや虫歯が原因になっていることもあります。
慢性副鼻腔炎の治療法は、主に「薬物療法」と「局所療法」、そして「手術療法」に分けられます。最近は優れた薬剤が登場し、手術することが少なくなりました。また、手術も身体への負担が少ない内視鏡手術が行われるようになっています。
慢性副鼻腔炎は、徹底的に治しましょう。
慢性副鼻腔炎は、根気よく。徹底的に治療することが何よりも大切です。慢性副鼻腔炎はかぜが引き金となって発症したり、悪化したりしますから、かぜをひかないように注意し、かぜをひいたら早めにきちんと治してください。
順天堂大学耳鼻咽喉科・頭頸科教授 池田勝久 監修 「しっかり治そう慢性副鼻腔炎」(アボット ジャパン 発行)より
咽頭痛や嚥下痛、発熱や全身倦怠感、頭痛などの症状で発症します。通常「かぜ症候群」の一疾患として急性に起こりますが、体調を崩して免疫力が低下していたり、外部から持続的な刺激により、慢性に移行することもあります。
急性扁桃炎を1年に4回以上、2年間に5〜6回以上繰り返す場合を「習慣性扁桃炎」といいます(「習慣性アンギーナ」と呼ばれることもあります)。小児期や青年期に起こりやすく、38〜39℃の高熱や嚥下痛、口内乾燥感などの症状があらわれます。小児期では、扁桃が大きく腫れることで呼吸困難や言語障害などを訴えることもあります。
急性扁桃炎の症状が治りきらずに、口蓋扁桃に炎症が続く場合を「慢性扁桃炎」といいます。成人に多く見られます。
のどが渇いた感じやのどの違和感、灼熱感、軽度の嚥下時痛、刺激物がしみるなどの症状があります。また、微熱や疲労感などの自覚症状を伴うこともあります。
扁桃に慢性の炎症があると、これが引き金になって他の遠隔部位に疾患を引き起こすこともあります。
代表的な疾患として、掌蹠膿疱症(皮膚の病気)、胸肋鎖骨過形成症(骨が増殖して鎖骨が痛む病気)、lgA腎症などがあります。
習慣性扁桃炎と慢性扁桃炎の治療では、吸入や薬物湿布、のどの洗浄(うがい薬)などの局所療法が中心となります。
手術的治療(扁桃摘出術)が必要になることもあります。
医師と十分相談し、自分にあった治療法を選択しましょう。
偏った食生活、過労、睡眠不足などを避け、こまめなうがいと手洗いを習慣づけることが大切です。過度の飲酒や喫煙も避けましょう。
アボット ジャパン発行 「しっかり治そう 咽頭炎と扁桃炎」より
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荏原町クリニックビレッジ1階